【レビュー】『アイヘイト・ディス・プレイス』呪われた牧場でサバイバル!80年代アメコミ風ホラーの雰囲気が最高すぎる

どうも、なすです。今回は2026年1月29日にリリースされた『アイヘイト・ディス・プレイス』をプレイしてみたので、レビューしていくよ。

本作はポーランドのBroken Mirror GamesとSkybound Entertainmentが手掛けたサバイバルクラフト×ホラーアクション。見下ろし視点で、呪われた牧場を探索しながらクリーチャーと戦ったり逃げたりするゲームなんだけど、これがなかなかクセになる面白さだったんだよね。

アイヘイト・ディス・プレイス ゲーム画面
タイトル名がもうインパクト抜群。「こんなとこ大ッ嫌い!」って叫びたくなる世界観

呪われた牧場で繰り広げられるダークな物語

舞台は古くから“呪われた地”として語り継がれる「ラザフォード牧場」。一見のどかな場所なんだけど、ここから逃れようとした者は皆、破滅の運命をたどったという恐ろしい場所だ。

主人公のエレナと親友のルーはこの牧場で育ってきたんだけど、ある日ルーが「角の男」を召喚する儀式を行ったことで事態が一変。エレナが意識を失っている間にルーは姿を消し、周囲には動物が貪り食われたような惨状が広がっていた……。

アイヘイト・ディス・プレイス ストーリーシーン
物語の導入からかなりヘビー。ルーの行方を追う展開にグイグイ引き込まれる

痕跡をたどると地下に研究所が見つかるんだけど、そこは人間と異形が合体したおぞましいクリーチャーがうじゃうじゃいる狂気の空間。研究所から脱出しても呪いは牧場全体に広がっていて、エレナは親友を助けるために真実を探ることになる。この導入がマジで引き込まれるんだよね。

戦うか逃げるか——緊張感バツグンのアクション

ゲームの基本は見下ろし型のアクション。WASDで移動してマウスで攻撃方向を指定する形式で、足を止めていればレティクルが締まって自動補正もしてくれるから、シューティングが苦手な人でもそこまで問題ない。

ただ、ここで重要なのが「基本的に戦わないほうがいい」ということ。クリーチャーはめちゃくちゃ強くて、銃弾を数発撃ち込んだ程度じゃ倒れない。迂回や隠密で突破できる場面が多いから、貴重な弾を無駄にしないように立ち回るのが大事なんだ。

アイヘイト・ディス・プレイス 探索シーン
牧場は昼夜で姿を変える。夜は特に危険が増すから、装備を整えてから動きたい

移動時に面白いのが床の状況によって行動が変わるシステム。ガラスが散らばった床を踏むと音が鳴ってクリーチャーに気づかれるし、肉の根が張っている床では滑って移動速度が落ちる。足音がアメコミの擬音みたいに表示されるのもユニークで、それぞれの音の意味を把握していくのが楽しい。

アイヘイト・ディス・プレイス ステルスシーン
空き缶を投げてクリーチャーをおびき出す戦略も。距離と角度の調整がカギ

出会ったクリーチャーの情報はスケッチブックに記載されて、感知範囲や特性を把握できるようになる。ゴミを投げて音を立てて道を塞ぐ敵をおびき出す、なんてテクニックも使えるから、観察力と戦略性が問われるゲームデザインになっているんだよね。

クラフト要素は可能性を感じるが、バランスに課題あり

呪いが解き放たれた牧場で唯一の安全地帯がエレナの家。家の前には農地があって、持ち帰った素材でさまざまな施設を作れる。武器や食料は作業台でクラフト可能で、スクラップ・木材・水などは施設から時間経過で産出される仕組みだ。

ただ、正直に言うとサバイバル部分のバランスには課題があると感じた。序盤は食料の確保が厳しくて計画的な行動が求められるんだけど、農場が解禁された途端に水も食料も無限に生産可能になっちゃう。料理はインベントリ1枠にスタックするし、日数制限もないから、空腹というシステム自体がすぐにボトルネックとして機能しなくなるんだよね。

アイヘイト・ディス・プレイス スケッチブック
スケッチブックのイラストは力が入っていて、新しい敵に出会うたびに見るのが楽しみ

「手持ちの資源をどこまで使うか」「リスクをどこまで許容するか」というジレンマがサバイバルクラフトの醍醐味なだけに、そこが薄まっているのはちょっともったいない。数値設定や制約がもう少し練り込まれれば、一気に化けるポテンシャルはあると思う。

80年代アメコミ風ホラーの雰囲気は最高

一方で、ホラー作品としてのクオリティはかなり高い。過剰なグロテスクさに頼るだけじゃなくて、演出と挙動でプレイヤーを恐怖させる工夫が随所に見られる。80年代アメコミを思わせるアートスタイルも独特で、何度見ても飽きない魅力がある。

セーブの仕様がかなりシビアで、オートセーブなし・死んだらロード一択。セーブポイントも少ないから緊張感がハンパない。ただ、しっかり観察すれば即死はしにくい設計になっているので、理不尽さはあまり感じなかった。

気になった点としては、説明不足な部分がチラホラあること。しゃがむ方法がメニューのヘルプを開かないとわからないのに、しゃがまないと通れない場所が早い段階で出てくるのはちょっと不親切。一方で暗証番号の自動メモやクエストチェックは丁寧だったりと、親切さにムラがある印象だった。

アイヘイト・ディス・プレイス ギミック
攻略中には独特なギミックも登場。アクションと演出の面で面白い要素が多い

総評:荒削りだけど光るものがある意欲作

総じて、『アイヘイト・ディス・プレイス』は評価点と問題点がハッキリ分かれる作品だと感じた。アクション部分の出来は間違いなく良くて、クリーチャーの能力を見極めて慎重に行動を選ぶ体験は「楽しい」と自信を持って言える。力の入ったアートも何度見ても飽きない。

ただ、サバイバルクラフト部分の数値やルール設定にはまだ改善の余地がある。土台はしっかり作り込まれているから、大型アップデートで周辺要素が再設計されれば名作になりうるポテンシャルを秘めている。ホラー好き・サバイバルクラフト好きなら、今のうちにチェックしておいて損はないと思うよ。

対応プラットフォーム:PC / PS5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch
開発:Rock Square Thunder / Broken Mirror Games
パブリッシャー:Skybound Entertainment
発売日:2026年1月29日