「米作りってこんなに大変なの……?」
マジでそう思った。『天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』をプレイしてみたんだけど、稲作パートのガチっぷりがヤバすぎて時間が溶けた。いやこれ、スマホゲームだよね……? ってなるレベルの作り込みだった。

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あの『天穂のサクナヒメ』の新作がスマホ&PCで登場!
まずこのゲームについて簡単に説明すると、大ヒットした『天穂のサクナヒメ』の世界観を引き継いだ新作タイトルだ。スマートフォンとPC向けに2026年2月5日から配信予定で、企画・制作・配信はTOHO Gamesが手掛けている。原作元の”えーでるわいす”も設定やストーリーの共同創作に参加しているとのことで、監修だけじゃなくガッツリ関わっているのが頼もしいポイント。
つまり単なるスマホ移植じゃない。新主人公”ヒヌカヒメ“を中心に、突如発生した”謎の群島”を舞台にしたオリジナルストーリーが展開される。メインシナリオはフルボイスで、読み応えもバッチリだ。
稲作パートのガチ度がハンパない
で、このゲームの最大の魅力は何といっても稲作パート。前作でも「農林水産省が攻略サイト」なんて言われるレベルの本格的な米作りが話題になったけど、『ヒヌカ巡霊譚』はなんと「米作りに関しては本家より深く掘り下げています」とのこと。マジか。

稲作は四季に分けて行われる。冬に種もみの準備、春に土を耕して田植え、夏に溝切りや中干し&水量調整、秋に収穫した稲を天日干し……という流れ。1つの季節にかかる時間は1時間半で、稲作を完了するには約6時間が必要になる。
そして設定項目の多さがエグい。「種もみの選別はどれくらい?」「消毒の期間は?」「消毒の水温は?」「浸種はどうする?」「どれくらい漬ける?」……と、怒涛の質問攻めが来る。これスマホゲームだよね?って何度も確認したくなるレベル。

さらに気温や天気も稲に影響する。気温が高いときに水量が少ないと水温が上がってトラブルが起きるし、多すぎても発育に影響が出る。種もみにも品種ごとの特徴があって、熱さに弱い種類、寒さに弱い種類、病気になりやすい種類……と、考慮すべき変数が多すぎる。
「いわゆるwiki的な、固定化した攻略って通用するんですか?」と聞いてみたところ、たぶん無理とのこと。硬派すぎるぞ『ヒヌカ巡霊譚』! でもこの硬派さが最高に心地いい。トライ&エラーでよりよい米を追求するのが超楽しかった。
作った米が装備品に!稲作×アクションのループが中毒性高い
苦労して作り上げたお米は、なんとキャラクターの装備品になる。米のステータスがキャラの能力に直結する仕組みで、たとえば「量」は生命力(体力)、「味」は攻撃力に反映される。つまりいい米を作れば作るほどキャラが強くなるわけだ。

アクションパートでは”謎の群島”を探索する。操作はスライドとタップだけのシンプル設計で、4人パーティーのうち自分が動かすのは1キャラのみ。残りはオートで動いてくれる。基本的には探索メインで、適宜敵を倒していくイメージだ。
ただしボス戦はガチ。ちゃんとキャラを強化して、いい米を作っていないと突破は難しい。探索で新しい種もみを発見→稲作で米を作る→キャラ強化→また探索……というループ構造がめちゃくちゃ中毒性が高い。ハマるとどこまでもやれてしまう。
キャラは買い切り&ソシャゲらしさが薄い設計が好印象
基本プレイ無料のタイトルだけど、プレイアブルキャラクターは配布や買い切り形式。ガチャで排出されるのは限界突破用アイテムと装備(心想神画)で、キャラの購入には無償通貨も使える。「このキャラ使いたいのに出ない!」みたいなストレスが少ない設計なのは嬉しい。
心想神画にはテレビアニメ『天穂のサクナヒメ』の場面写を使ったものに加え、P.A.WORKS描き下ろしのイラストも多数収録予定とのこと。ファンにはたまらないよね。

あと面白いのが広告周り。基本無料ゲームなので広告視聴で報酬がもらえるシステムはあるんだけど、表示される広告をお米や農業、食に関するものや『天穂のサクナヒメ』関連のみに限定する予定だそうだ。広告で米を見ると、ゲーム内で米ができあがる。なんというサクナヒメらしさ。
まとめ:スマホゲームの概念を覆す”ガチ稲作”体験
正直、プレイする前は「スマホ向けだし、稲作パートは簡略化されてるんだろうな」と思っていた。全然違った。むしろ本家より深いとまで言われる稲作システムは、間口を広げるために妥協するのではなく、”米を作る”ことから逃げない一点突破の作り込み。まるでインディーゲームのような気合を感じる。
スマホで遊べるからこそ、用事の前に設定して待機→結果を確認してまた設定……と、自分のライフスタイルに合わせて遊べるのも良いポイント。稲作を完了するのに6時間かかるけど、スマホなら”待たされてる感”は少ないはず。
いい意味で”スマホゲームらしさ”を感じさせないタイトルで、個人的にはめちゃくちゃ好印象。ここまでしっかりトライ&エラーで稲作できる体験は他のゲームでは味わえない。2026年2月5日配信予定なので、気になった人はぜひ触ってみてほしい。農林水産省のホームページで予習しておくと、さらに楽しめるかもしれないぞ。


