どうも、なす(@nasuyowa)です。
MacBook用とiPhone用の充電器を、できれば1つにまとめたい。そこで気になるのが、USB-Cポートを複数備えた100W充電器です。
ただ、同じ「100W」でも、2台をつないだときの出力は同じではありません。イヤホンを追加すると、iPhone側の出力が下がる製品もあります。
空いているポートへ挿せばいい、というほど単純でもないんですよね。
今回は国内向けに販売されているAnker、エレコム、CIOの3機種を、同時充電の配分から比較しました。公式仕様に基づく選び方で、実機の発熱や充電時間を測って順位を付けたレビューではありません。
価格と仕様の確認日は2026年10月8日です。まずは普段使っているMacBookの機種と、一度につなぎたい台数から選んでみてください。
使い方からおすすめを選ぶ
MacBookとiPhoneの2台を持ち歩くならAnker A2688、USB-Cに統一しつつMac側へ70Wを確保したいならエレコム、USB-C機器を3台同時に充電するならCIOがおすすめです。
Ankerは約168gで、今回の3機種では最も軽量です。
USB-Cを2つ使ったときの最大配分は65W+35W。MacBook AirとiPhoneをまとめる用途で選びやすい製品です。MacBook Airの高速充電も重視する場合は、後述するAppleの条件を確認してください。
エレコムはC1とC2、またはC1とC3の組み合わせで70W+30W。充電中のMacへ多めに電力を回し、iPhone用のUSB-Cも残せます。
USB-Aを使わない人には、この3C構成が分かりやすいですね。
CIOのNovaPort QUADⅡ 100WはUSB-Cが3つ、USB-Aが1つ。
USB-Cを3つ同時に使うと45W+30W+20W、または30W+30W+30Wという配分に対応します。Mac、iPhone、iPadのようにUSB-Cケーブルを3本つなぎたい人向けです。
一方、14インチMacBook Proを96W級で充電しながら、iPhoneにも十分な電力を出したいなら、合計100Wという枠が先に限界になります。
96Wと20Wでも計116Wです。100Wの文字だけで選ぶと、ここで期待とずれます。
16インチMacBook Proの140W高速充電を目的にしている場合も、今回の3機種は対象外。
持ち出し用に小さな充電器を追加する方法もありますが、純正140W電源アダプタと同じ使い方を当然にできるわけではありません。
「2台に集約したい」「3台ともUSB-Cでつなぎたい」「短い休憩でMacを優先したい」。どれを優先するかで、選ぶ製品が変わります。ポートの多さだけで決めず、毎日する充電を一度書き出すと絞りやすいです。
100W充電器3機種を比較
最初に比較表です。出力欄はメーカーが示す上限や配分例で、機器が常にその電力を受け取るという意味ではありません。残量、温度、機器側の対応規格などで実際の充電電力は変わります。
| 製品 | USBポート | USB-Cを2台で使用 | 3台で使用する場合 | 重さ |
|---|---|---|---|---|
| Anker Prime Charger A2688 | C×2、A×1 | C1に65W、C2に35W | C1に65W、C2とAで合計24W | 約168g |
| エレコム MPA-AC113100BK | C×3 | C1に70W、C2かC3に30W | C1に70W、C2とC3に各12W | 約185g |
| CIO NovaPort QUADⅡ 100W | C×3、A×1 | 67W+30W、または45W+45W | 3Cなら45W+30W+20W、または30W×3 | 約190g |
Ankerの3台時は合計最大89W、エレコムは合計最大94W、CIOの3C接続は合計最大95Wです。最大100Wの製品でも、すべての接続パターンで合計100Wになるわけではありません。
なお、エレコムでC1を使わずC2とC3だけに挿すと、各12W、合計24Wになります。
CIOもC3とUSB-Aを同時使用すると、この2ポートで5V・3Aを共有します。「好きな場所へ挿して同じ結果になる」とは考えないほうがいいです。
本体寸法も確認しておきましょう。Ankerは約68×45×29mm、エレコムは幅約55.5×奥行約40.6×高さ約46.6mm、CIOは約60×54×32mm。
メーカーによって寸法の並べ方が違うため、数字の最初だけを見て幅を比べるのは避けたいところです。
3機種とも折りたたみ式プラグを採用し、充電ケーブルは別売り。サイズや重量には、別途持ち歩くケーブルの分を含めていません。
今回のおすすめは、対応台数と配分が使い方に合うかで選んでいます。GaN採用、温度監視機能の名前、メーカーが掲載する充電時間から、実際の発熱の少なさや長時間の安定性に順位を付けてはいません。
資料はAnker国内仕様、Ankerの配分説明、Ankerの3ポート図、エレコム仕様、CIO仕様です。Ankerの国内重量・価格・保証は日本向けページを基準にしています。
Anker Prime Charger A2688は2台を持ち歩く人に
MacBookとiPhoneを普段から一緒に持ち歩き、充電器の重さを抑えたいなら、Anker Prime Charger(100W, 3 Ports, GaN)が候補になります。
国内型番はA2688N42、今回確認した色はシルバーです。
おすすめの接続は、上側のUSB-C1へMacBook、もう一方のUSB-C2へiPhone。2台接続時の最大配分は65W+35Wです。
メーカーもノートPCを上部のUSB-Cポートへつなぐよう案内しています。
65Wあれば、30Wや35Wクラスの電源アダプタを使うMacBook Airの通常充電用として検討できます。
ただし、AppleがMacBook Airの高速充電用として挙げる70Wなどの条件と、65Wという数字は区別してください。
USB-Aを1つ残しながら約168gに収まるのが、この製品の魅力です。
USB-A接続の充電ケーブルも持っている人なら、用途に応じて使い分けられます。すべての機器をUSB-Cへ揃え終わっていない場合にも扱いやすい構成です。
気をつけたいのは、そのUSB-Aへ3台目を追加したとき。Mac側は最大65Wですが、C2とUSB-Aが合計24Wの枠になるため、2台接続時のC2最大35Wとは条件が変わります。
iPhoneを急いで充電したいときは、イヤホンを後回しにする選び方もあります。
C2とUSB-Aだけを使ったときも、メーカーの配分説明では各12W、合計24Wです。
USB-Aの隣にあるUSB-Cだからといって、ここへMacをつなげば十分とは限りません。使うポートを決めておくと、つなぐたびに迷わずに済みます。
公式オンラインストアの表示価格は8,990円(税込)。標準保証は24か月で、Anker会員登録後は6か月延長の案内があります。ケーブルの付属はありません。
向いているのは、MacBook AirとiPhoneの2台を中心に使い、たまにUSB-A機器も充電する人。
USB-Cを3本同時につなぐ人には端子が足りず、14インチMacBook Proの高速充電を2台接続のまま維持したい用途にも合いません。
似た名前の「Anker Prime Wall Charger(100W, 3 ports, GaN)」もありますが、別の製品です。
商品名だけで検索結果を選ばず、購入時はA2688と国内型番を確かめてください。

ポチップ
エレコム MPA-AC113100BKはMacへ70Wを回したい人に
USB-Aを使わず、MacBookとiPhoneをUSB-Cケーブルでまとめたいなら、エレコムMPA-AC113100BKがおすすめです。USB-Cが3つあるので、端子の種類を揃えられます。
2台ならC1とC2、またはC1とC3を使います。この組み合わせではMac側のC1へ最大70W、もう片方へ最大30Wを配分できます。Ankerの65W+35Wと比べると、Mac側に5W多い配分です。
この差は、MacBook Airの高速充電条件を考えるときに意味があります。Appleは2022年以降のMacBook Airについて、70W電源アダプタと適切なケーブルを組み合わせる方法を案内しています。
ただし、他社製充電器との組み合わせでAppleの試験と同じ充電時間を保証する話ではありません。
Macを使いながら充電し、iPhoneもつないでおきたい。さらに余ったUSB-Cへイヤホンを時々挿したい。こういう使い方なら、C1の役割を決めておくと扱いやすくなります。
ただし、USB-Cが3つあることと、3台ともUSB PDで高速充電できることは別です。
3ポートを使うとC1は最大70Wを保ちますが、C2とC3はそれぞれ最大12W、出力電圧は5Vになります。iPhone側を2台時と同じ30Wで使い続けることはできません。
C2とC3だけを使う場合も同様で、合計最大24W。MacとiPhoneの2台を充電するなら、必ずC1を含めた組み合わせにするのがポイントです。
どのUSB-Cも単独使用時は最大100Wなので、単独時の印象で挿す場所を決めると見落としやすいですね。
重さは約185g、プラグは90度スイング式です。
メーカー保証は1年間。公式製品ページには使用可能地域を「日本」、使用温度を0〜25℃と記載しています。入力電圧が100〜240Vに対応することだけで、海外使用まで一律におすすめはできません。
2026年10月8日に確認したビックカメラ.comの販売価格は9,980円(税込)。メーカー製品ページの標準価格15,356円とは表示の意味が違うので、実際に買う店の価格で判断してください。
Mac側を優先して2台充電し、ケーブルもUSB-Cへ統一したい人に合う製品です。
USB-Cの3台同時接続で、iPhoneやiPadにも20W以上を割り当てたい人は、次のCIOを比べたほうがよいでしょう。
CIO NovaPort QUADⅡ 100WはUSB-Cの3台充電に
MacBook、iPhone、iPad。3台ともUSB-Cでつなぎたいなら、CIO NovaPort QUADⅡ 100W 3C1Aをおすすめします。型番はCIO-G100W3C1A-N2です。
USB-Cが3ポートあり、3C同時使用で45W+30W+20W、または30W+30W+30Wに対応する点が、今回の比較では大きな違いです。
3台をつないだときも、USB-Cの2ポートが各12Wに下がるエレコムとは配分が違います。
たとえばMacへ45W、タブレットへ30W、iPhoneへ20Wという分け方が仕様上の候補になります。
ただし、これは機器を3台挿せば必ずこの通りになるという実測例ではありません。接続機器に応じて調整する仕組みなので、それぞれの入力条件も確認が必要です。
MacBook Airの通常充電と、ほかの機器の充電を並行したい場面に向きます。
一方で、3Cを使いながらMac側へ70Wを確保する配分ではありません。Macの充電を急ぐなら、いったん接続台数を減らす使い方になります。
USB-Cの2台接続では67W+30W、または45W+45Wに対応します。1台の高出力ノートPCとスマホを組み合わせるだけでなく、45Wクラスの機器を2台つなぐ用途も考えられます。
どちらへどれだけ出るかは、機器が要求する電力と、メーカーが示す対応範囲によります。
USB-Aも1つあるため、古いケーブル用の端子を残せるのも便利。ただし、C3とUSB-Aは同時利用時に5V・3Aの合計枠を共有します。4口すべてが常に独立した100Wポート、という理解では使えません。
3台でも、C1・C2・USB-Aを使う場合は45W+30W+18W。C1かC2と、C3・USB-Aを使う場合は、65W+共有15Wという組み合わせになります。
3台目をUSB-CでつなぐかUSB-Aでつなぐかまで決めてから選ぶほうが確実です。
約190gで、90度スイング式プラグを採用。ケーブルは付属せず、メーカー希望小売価格は9,990円(税込)です。通常保証は1年で、会員登録に加えて延長保証登録をすると最大2年という案内があります。
公式サイトでは2026年10月13〜19日のAmazonセールで6,980円になると告知されています。
10月8日時点では開始前の予定価格なので、今すぐその値段で買える価格としては扱いません。在庫がなくなり次第終了とされている点も確認してください。
この製品は「3台ともUSB-Cで充電する」という目的がある人にこそ選ぶ理由があります。
普段はMacとiPhoneの2台だけなら、約22g軽いAnkerや、Mac側へ70Wを配分するエレコムとの違いを見て決めたいところです。
MacBookごとの必要な電力を確認する
MacBookの充電器を選ぶときは、「充電できる」「作業しながら使いやすい」「Appleが案内する高速充電の条件を満たす」を分けると分かりやすくなります。
Appleは、USB PD対応のUSB-C電源アダプタでMacノートブックを充電できると案内しています。同時に、快適に充電するため、モデルごとに推奨する最小ワット数以上を使うよう説明しています。
| Macの例 | Appleが挙げる電源アダプタの例 | 今回の100W機で考えたいこと |
|---|---|---|
| MacBook Neo | 20W | 100WはMac単体のためというより複数機器の集約用 |
| MacBook Air 2018〜2021 | 30Wなど | 2台時のMac側配分でも候補にしやすい |
| MacBook Air 2022以降 | 30W(13インチのみ)、35W、67W、70Wなど | 通常充電と高速充電を区別する |
| 14インチMacBook Pro 2021以降 | 67W、70W、96Wなど | チップ構成や付属アダプタを確認する |
| 16インチMacBook Pro 2021以降 | 140W | 100W機を140W用途の代わりにしない |
表の「など」は、どの機種へどの電力でも同じように使えるという意味ではありません。
Appleの電源アダプタ案内で、自分のモデルに該当する欄を確かめてください。古いMagSafe専用機をUSB-Cへ単純に置き換える表でもありません。
高速充電については、MacBook Airの2022年以降なら70Wなど、14インチMacBook Proの2021年以降なら96Wなどの組み合わせがAppleから示されています。
13.6インチMacBook Airでは67Wの組み合わせも記載されています。
ここで注意したいのは、充電器本体の「最大100W」だけでは足りないことです。Macへつなぐポートが、同時接続の状態で何Wになるかを見ます。
単独時100W、2台時65Wなら、2台のまま96W条件を満たすとは言えません。
16インチMacBook Proの高速充電は140Wが基準。
USB-C同士のケーブルで行う場合、Appleの案内では2023年11月以降の16インチモデルに240W USB-C充電ケーブルを組み合わせる条件があります。年式を省いて「16インチならUSB-Cで全部同じ」とするのも避けたいところです。
また、動画編集やゲームなどでMacを使っている最中は、電力が本体の動作にも使われます。アダプタからの給電量を、そのままバッテリーにたまる速さとは考えられません。
持ち出し先で軽い作業をする日と、電源につないで重い処理を続ける日では、必要な余裕が違います。
自宅では付属電源を使い、外出用に小さな100W充電器を用意する使い分けもあります。手持ちの純正品を処分する前に、普段の負荷で困らないか確認するとよいでしょう。
iPhoneの高速充電条件は機種で違う
「iPhone用なら20Wあれば全部同じ」と考えると、現行機種では見落としが出ます。Appleが示す充電時間の条件は機種によって異なります。
2026年10月8日に確認したAppleの案内では、iPhone 17eとiPhone Airは20W以上のアダプタで約30分、iPhone 17、17 Pro、17 Pro Maxは40W以上のアダプタで約20分という、それぞれ最大50%までの高速充電条件が示されています。
20Wや40Wは、端末が充電中ずっと同じ電力を取り続けるという意味ではありません。Appleが高速充電の条件として示す電源アダプタの能力です。実際の時間は残量、設定、使用状況、環境などでも変わります。
今回の3機種をMacと2台で使った場合、AnkerのiPhone側は最大35W、エレコムは最大30W。CIOの67W+30W配分でもiPhone側は30Wです。
この状態を、iPhone 17、17 Pro、17 Pro Maxの40W以上という条件と同じに扱うことはできません。
CIOには45W+45Wという2台配分もありますが、その分Mac側の枠も45Wになります。
iPhoneに必要な電力を確保するために、Mac側の給電をどこまで落としてよいか、という選択になります。機種と組み合わせによる実際の動作確認も必要です。
iPhoneだけを急いで充電するなら、Macをいったん外してUSB-Cを単独使用する方法があります。どの製品もUSB-C単独で最大100Wに対応するため、少なくとも複数ポートの配分による制限はなくなります。
ただし、iPhoneへ100Wを流し込むという意味ではありません。
ケーブルの端子も確認しましょう。iPhone 15以降はUSB-C、Lightning端子のモデルを高速充電するにはUSB-C to Lightningケーブルを使います。
Lightning用だからUSB-Aのケーブルでも同じ、と考えないようにしてください。
iPhone 8以降の高速充電について、Appleは対応するUSB PDアダプタなどを案内しています。12以降について20W以上という注記もあり、18Wをすべての新機種へ広げて選ぶものではありません。
ワイヤレスのMagSafe充電を使う場合は、充電器本体からiPhoneへ直接USB-Cでつなぐ今回の比較と条件が変わります。MagSafe充電器自体の世代と必要なアダプタを確認してください。
ケーブル直結の最大配分を、ワイヤレスの出力として表示することはできません。
3台目を追加したときの配分が選びどころ
2台時の配分が使い方に合っていても、3台目をつなぐと条件が変わります。ここは「最大100W」より、実際に何を一緒に充電するかで考えたい部分です。
まず、MacBookとiPhoneに加えて、USB-Aで充電するイヤホンをつなぐ場合。
AnkerはMac側に最大65W、残り2ポートで合計24Wという配分です。イヤホンもiPhoneも急いでいないなら候補になりますが、iPhoneの充電速度を優先する場面には向きません。
次に、USB-Cのイヤホンをエレコムの3つ目へ挿す場合。Mac側の70Wは維持する一方、iPhoneを含むC2・C3は各12Wです。
Macの作業を優先して、ほかの機器は時間をかけて充電する使い方に合います。
MacBookとiPhoneに加えてiPadも充電するなら、CIOの3C配分を見たいところです。
45W+30W+20Wなどに対応するので、Mac側の出力を下げながら3台へ配る設計として比較できます。すべての機器を最大速度で充電するものではありませんが、何を優先した製品かははっきりします。
ここで「イヤホンはあまり電力を使わないのだから、iPhoneへ余りを全部回せるのでは?」と思うかもしれません。
ところが、複数ポートの配分には製品側の決まりがあります。合計100Wから、その場で自分が好きな割合を引き算できるとは限りません。
とくに、同じ回路の電力を共有するポートは、組み合わせを変えると条件も変わります。
CIOのC3とUSB-Aを同時に使う場合などは、端子の位置まで見ておく必要があります。4ポートだからとりあえず全部使う、という選び方は避けたいですね。
つなぎ替え時の挙動も別に考えます。
エレコムは、空いているポートへ機器を追加した際、接続中の出力が一時的に切れて再接続する場合があると案内しています。これを故障や充電不能と直ちに判断する必要はありません。
一方、今回の記事では、各機種の瞬断の回数や長さを測っていません。
メーカー独自機能の有無から「絶対に途切れない」「こちらのほうが安定」と順位を付けることもしていません。バッテリーを持つMacやiPhoneを充電する話と、常時給電が途切れると困る機器の電源用途は分けてください。
3台を同時に急ぐ日が少ないなら、2台を先に充電して、終わったらイヤホンへ差し替える方法もあります。毎日の接続が本当に3台なのか、ときどき3台になるだけなのか。
この違いで、重さや価格を優先してよいか判断できます。
100Wと240Wケーブルはどう選ぶ
100W充電器を買っても、MacへつなぐUSB-Cケーブルが60Wまでなら、そのケーブルで100W充電はできません。充電器、ケーブル、機器の3つを組み合わせて考えます。
今回の製品を使うMac側のケーブルは、100W・5A対応など、必要な出力が明記されたものを用意すると分かりやすいです。
新しく買うなら240W対応品も候補になります。65Wや70Wの配分を使う場合にも、60W対応ケーブルでよいと決めつけないでください。
240Wケーブルを100W充電器へつないでも、充電器の出力が240Wに増えるわけではありません。
ケーブルにより大きな電力へ対応できる余裕がある、という関係です。同じ条件の100W充電で、240Wケーブルだから必ず速いとする比較もできません。
USB-IFの現行認証では、USB-C to USB-Cケーブルに60Wまたは240Wの電力表示を求めています。
以前からある100W対応品がすべて急に使えなくなった、という意味ではありません。新旧の表示を混同せず、製品の仕様とメーカーの対応案内を確認してください。
ここで挙げる購入例は、Anker USB-C&USB-Cケーブル(L字、240W、高耐久ナイロン)1.8m・2本セットです。
国内型番はB81L6011、公式表示価格は1,490円(税込)。MacとUSB-C端子のiPhone用に2本を用意する費用の例として使います。
ただし、このケーブルも「240W」と書いてあるだけで全機種の高速充電を保証する製品ではありません。
メーカーは16インチMacBook Proの一部年式の急速充電に非対応と記載しています。今回の100W級の通常充電用と、16インチを140Wで高速充電する用途を分けて選んでください。
また、データ転送は最大480Mbpsで、映像出力には非対応です。
USB-Cモニターへ映像を出すケーブルや、高速な外付けSSD用ケーブルとして兼用したいなら、この製品の選定理由は変わります。充電用のワット数と、映像・データの能力は別に確認する必要があります。
L字端子は横へ出っ張りにくい反面、ケースや隣のポートと干渉しないか確認したい形です。ポーチに入るかだけでなく、MacとiPhoneのどちらにL字側を使うかも考えると選びやすいですよ。
すでにMacBook付属のUSB-C to MagSafe 3ケーブルと、iPhone付属のUSB-Cケーブルを使えるなら、必ず2本買い足す必要はありません。
手元のケーブルを活用できるか確認したうえで、不足分だけ足すのがおすすめです。
ポチップ
ケーブル込みの費用とセール価格を比べる
充電器だけの価格を見て買うと、あとからケーブル代が必要になる場合があります。今回は3機種ともケーブル別売りなので、必要な本数まで含めて比較しておきましょう。
下の表は、USB-C端子のiPhoneとMacBookを2本のUSB-Cケーブルで充電する場合です。
ケーブルは前節のB81L6011・2本セットを1,490円として足しています。2026年10月8日の表示価格を使った商品代の合計で、送料、ポイント還元、個別クーポンは含みません。
| 充電器 | 比較に使った本体価格 | ケーブル2本 | 商品代の合計 |
|---|---|---|---|
| Anker A2688N42 | 8,990円/Anker公式 | 1,490円 | 10,480円 |
| エレコム MPA-AC113100BK | 9,980円/ビックカメラ.com | 1,490円 | 11,470円 |
| CIO NovaPort QUADⅡ 100W | 9,990円/メーカー希望小売価格 | 1,490円 | 11,480円 |
CIOの9,990円は希望小売価格を使った目安です。販売店の決済金額を横並びで取得した最安値表ではありません。また、充電器とケーブルを別の店で買う場合は、注文ごとに送料の条件を確認してください。
Anker公式でケーブルだけを買う場合と、充電器も同時に買う場合では、配送条件の影響が変わることがあります。ビックカメラ.comも一部地域や商品には送料の例外を案内しています。
購入直前の合計欄で確認するのが確実です。
CIOについては、公式が10月13日0時〜10月19日23時59分のAmazonセール期間を告知しています。先行セールと本セールを合わせた期間で、NovaPort QUADⅡ 100Wの告知価格は6,980円。
ケーブルを同じ1,490円で用意できれば、商品代の計算は8,470円になります。
ただし、これは開始前の予定価格による計算です。10月8日現在の販売価格として混ぜず、開催期間、対象色、販売元、在庫、購入条件をそのときのページで確認してください。
告知には在庫がなくなり次第終了とあります。
ビックカメラ.comでは、10月12日まで3点同時購入で値引きする表示もありました。ただ、充電器が1台欲しい人の比較に、3点買った場合の1台単価をそのまま使うのは不適切です。
まとめ買い条件が必要な価格は通常の単品価格と分けています。
なお、USB-C機器を3台つなぐためのケーブルをすべて新調するなら、2本セットだけでは1本足りません。
手持ちを1本使うのか、追加購入するのかで合計が変わります。Lightning端子のiPhoneも、このUSB-Cケーブル2本の例では揃わないため別計算です。
価格差が小さいときは、普段の接続で足りる配分を優先したいところです。
3台をつなぐたびにiPhoneを外す必要があるなら、安かった充電器でも手間が残ります。逆に2台だけなら、使わない4ポートのために重さを増やす必要はありません。
持ち運びやすさは重さとプラグも見る
毎日バッグへ入れるなら、本体の軽さは分かりやすい比較点です。今回の公称重量ではAnkerが約168g、エレコムが約185g、CIOが約190g。AnkerとCIOの差は約22gです。
ただし、充電器が軽くても、必要なケーブルを長いものばかりにすると荷物は増えます。ホテルの枕元まで届く長さが必要なのか、机のすぐ横からMacへつなぐだけなのか。
使う場所が決まっているなら、ケーブルを含む持ち物を想像してみてください。
3機種ともプラグを折りたためます。収納中に金属の刃が出たままにならない構造ですが、コンセントへ挿したときの張り出し方まで同じではありません。本体の奥行や端子の向きも見て選びたいところです。
壁のコンセントなら、本体の重さに加えてケーブルが下へ引っ張る力もかかります。テーブルタップなら、隣の差し込み口を覆わないかが問題になります。
メーカーの小型という表現だけで、手元のタップへ確実に収まるとは判断できません。
持ち運び用のポーチに入ることと、使う場所のコンセントに収まることは別です。特に隣の口も使いたい場合は、製品寸法と差し込み口の間隔を比べておくと失敗を減らせます。
折りたたみプラグも、90度、180度など開く範囲が製品ごとに違います。今回のエレコムとCIOは90度スイング式。どの向きへも自由に曲げられるプラグと考えて無理に動かさないようにしましょう。
海外へ持っていく予定があるなら、入力電圧だけで決めないことも大切です。渡航先のコンセント形状、製品の使用可能地域、メーカー保証の範囲を確認します。
今回のエレコムは日本での使用と明記しているため、100〜240Vだから旅行全般におすすめとはしていません。
ポート数、配分、サイズのどれにも無駄がない製品を選ぶには、「毎日バッグに入れる組み合わせ」を基準にするのがいちばん分かりやすいです。予備の端子が欲しいのか、軽さを優先するのかで決めてみてください。
保証と買う前の最終確認
最後に、購入先と保証を確認しておきます。同じメーカー名でも、国内正規品、並行輸入品、別型番を同じ条件として扱うことはできません。
Anker A2688N42は24か月保証に、Anker会員登録後の6か月延長という案内。
CIOは通常1年で、会員登録と延長保証登録を行うことで最大2年。エレコムMPA-AC113100BKは1年保証です。
保証期間の長さだけで、壊れにくさやサポートの速さを順位付けしているわけではありません。保証を使える販売経路か、購入記録が残るか、延長の手続きが必要かまで確認しておくと安心です。
今回の比較に入れなかったUGREEN Nexode Pro 100Wにも触れておきます。国内サイトには旧25873の3ポート製品と、新しい4ポート製品があり、同じ「Nexode Pro 100W」という名前だけでは仕様を揃えられません。
購入するなら、型番、USB-Cの数、配分表が同じ製品を指しているか確認してください。
製品を選んだら、買う前に次の5点を見ておくと迷いません。
- MacBookの年式とチップ構成に合う推奨電力を確認する
- MacとiPhoneを同時につないだときのポート配分を確認する
- 3台目を追加するなら、その端子を含む配分表を確認する
- 必要なケーブルの端子、対応W数、本数を確認する
- 国内型番、販売元、保証条件、送料を含む合計金額を確認する
購入後も、異常な発熱、異臭、発煙、破損や水濡れがある場合は使用を中止し、メーカーへ相談してください。安全機能が付いていることを、どんな状態でも使い続けてよい理由にはしないようにしましょう。
というわけで、2台を軽く持ち歩くならAnker、Mac側へ70Wを配分するならエレコム、USB-Cの3台充電ならCIOがおすすめです。
100Wという大きな数字より、いつもの2台、あるいは3台をつないだ状態で選ぶ。いつもの組み合わせに合う1台を選べば、持ち歩く充電器もまとめやすくなります。
おわり!

