【レビュー】『ANTHEM#9』ジェム×デッキ構築の新感覚ローグライトが脳汁ドバドバすぎた!40秒の制限時間でコンボを決めろ

どうも、なすです。今回は2026年2月5日にSteamでリリースされた『ANTHEM#9(アンセム・ナンバーナイン)』をプレイしたので、レビューしていくよ。

このゲーム、3色のジェムを組み合わせてスキルを発動する「ジェムマッチ」デッキ構築型ローグライトを融合させた意欲作なんだけど、これがマジで新感覚すぎてヤバい。個人開発者のkoeda氏が開発、集英社ゲームズがパブリッシャーを務めている。価格は2200円(税込)。

ANTHEM#9 ゲーム画面

「ANTHEM#9」ってどんなゲーム?

プレイヤーは「ANTHEM#9」と呼ばれる秘密結社に所属するエージェント。世界の平和と均衡を守るため、危険人物の精神世界に飛び込んで鎮圧するのが目的だ。

とはいえ、カットシーンやストーリーテキストはほとんどない。起動したらすぐゲームプレイに入れるので、僕みたいなせっかちな人間にはめちゃくちゃありがたい。

基本的なゲームサイクルは従来のデッキ構築ローグライトと同じ。エージェントとミッションを選んでダンジョンに潜り、ノード構成のマップを3択で進行。戦闘やイベント、ショップを経て、最奥のボスを倒せばミッションクリアだ。1ミッションあたり30分〜60分くらいで、テンポがめちゃくちゃ良い。

ジェムマッチバトルが新感覚すぎる

ANTHEM#9 ジェムマッチバトル

このゲームの最大の特徴はバトルシステム。ターン開始時に「BLUE」「RED」のスキルデッキのどちらかを選択する。選ばなかったデッキは次のターンに回ってくるから、両方のカードを常に気にかけておく必要があるんだよね。

そして赤・青・緑のジェムが配られて、カードに記されたレシピの順にジェムをピックするとスキルが発動する。ここまでは普通なんだけど、ピックしたジェムは別のスキル間で共有されるのがミソ。

例えば「ハードエッジ」を発動するのに赤・緑のジェムが必要で、その後に青をピックすると、緑・青の組み合わせで「ポイズンエッジ」も同時に発動条件を満たせるってわけ。この「共有」システムがマジで奥が深い

強力なスキルをデッキに入れたいけど、必要なジェムが多くて他のスキルと噛み合わないこともある。デッキ構築ローグライトって、やり込むほどカード選択が固定化されがちだけど、本作は常にデッキ内の既存カードとの相性を考えないといけないから、毎回流動的で飽きない

ANTHEM#9 ブレスシステム

さらに、ジェムピックには40秒の制限時間がある。延々とジェムを入れ替えて最適解を探すことはできず、”妥協コンボ”でターンを終えることもある。これがアクション性を加えつつ、1ミッションの時間を短く保つ賢い設計になってる。

オールキャンセルの快感がハンパない

ANTHEM#9 オールキャンセルボーナス

戦闘をさらに面白くしてるのが敵のスキルキャンセルシステム。敵はスキルの発動順を持っていて、プレイヤーは大量のカードで敵の「STゲージ」を削ってスキルをキャンセルできる。

敵のスキルを全部キャンセルすると「オールキャンセルボーナス」が発生する。これがめちゃくちゃ強力な攻撃で、この快感がたまらない。

ただダメージを与えるだけじゃなく、「オールキャンセルできそうか」「できなければどの敵の行動を止めるか」「このターンでジェムをどこまで使うか」ってワンランク上の判断が常に要求される。カラフルなカットイン演出やサウンドも良い感じで、テンポよく遊べるのが最高だ。

個性豊かな3人のキャラクター

プレイアブルキャラクターは3人。それぞれ固有アクションを持っていて全然違う遊び方ができる。

ルービットはIQ200超えのギフテッド。APと引き換えにジェムの色を変えられる使いやすいキャラで、初心者にもオススメ。ただし戦術次第で莫大な毒ダメージを叩き出せるポテンシャルも持ってる。

ファニーはギャンブル好きの元ヒットマン。2つのジェムがくっついた「ダブルジェム」が登場する独特のプレイスタイルで、一発逆転を狙えるロマンキャラだ。

ベニは少数民族の末裔である少女。APでチャージバフを獲得し、特定カード使用で「闘気」をまとって火力を底上げする。大火力で敵をねじ伏せる爽快キャラだ。

ANTHEM#9 キャラクター

各キャラに4つのミッションが用意されていて、登場するカードやボスも異なる。つまり12通りの遊び方があるってことだ。全ミッションクリアでエクストラミッションも開放されるから、やり込み要素もバッチリ。

まとめ:2つの思考が交差する新感覚ローグライト

『ANTHEM#9』はシステムを理解すること自体が快楽になる、硬派で野心的なタイトルだ。制限時間内にジェムを組み替えるスピーディな思考と、デッキやブレスを構成する長期的な思考、その両方が求められる。

ジェムを拾う指先の速さと、デッキ全体を見渡す俯瞰的思考。その両方が噛み合った瞬間に凄まじいコンボが成立する快感は、他のゲームじゃなかなか味わえない。デッキ構築ローグライトが好きな人はもちろん、パズルゲーム好きにも刺さる一本だと思う。2200円でこのクオリティは正直コスパ良すぎる。気になった人はぜひ遊んでみてほしい。