2026年2月5日、ついに発売された『ドラゴンクエストVII Reimagined(リイマジンド)』。2000年にPlayStation向けに発売された名作『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を「再構築(Reimagined)」した本作は、シリーズ40周年を記念する大型リメイク作品として大きな注目を集めています。
本記事では、各種レビューサイトやSNSの評価を徹底調査し、本作の良い点・悪い点を詳しく解説します。購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
総合評価・メタスコア
まずは各メディアの評価スコアを見てみましょう。
- Metacritic(海外メディア平均):83/100
- Opencritic:84/100
- ゲームエイト:94/100
- GameWith:8.5/10
- IGN US:7/10
海外メディアでは平均83点という高評価を獲得。国内攻略サイトでは90点台の評価も見られ、総じて好意的な評価を受けています。ただし、IGN USの7点に見られるように、古参ファンからは一部不満の声も上がっています。
良い点:高く評価されているポイント
1. 圧倒的なテンポの良さ
本作で最も高く評価されているのが、ゲーム全体のテンポの大幅改善です。
オリジナル版のドラクエ7は「最初の戦闘までに3〜4時間かかる」ことで有名でした。石版のかけらを探す作業が長く、クリアまで100時間以上を要することも珍しくありませんでした。
しかし『Reimagined』では:
- 初戦闘まで30分〜1時間程度に短縮
- オートバトル機能の追加で戦闘がサクサク進む
- バトルスピード「超はやい」で連戦もストレスフリー
- フィールドがコンパクト化され移動時間が大幅減少
- 弱いモンスターはフィールド上で一撃で倒せる
- シンボルエンカウント採用で不要な戦闘を回避可能
これらの改善により、「長すぎて途中で挫折した」というプレイヤーでも最後まで遊びやすくなっています。ゲームエイトのレビューでは「物語に集中しながら冒険を進められる」と高評価されています。
2. 「ドールルック」による美麗なグラフィック
キャラクターのリアルな人形をスキャンして3Dモデルを作成する「ドールルック」技術が採用され、画面全体の見た目が大きく進化しました。
- 鳥山明先生のイラストタッチをそのまま再現
- ピクサー映画を彷彿とさせる温かみのある表現
- 街やフィールドのジオラマ風の質感
- 表情や仕草がなめらかで感情表現が豊か
電撃オンラインのレビューでは「フルCGのピクサー映画を見ているかのような感覚」と評されています。バトルシーンや特技・呪文の演出も派手になり、見ているだけでも楽しめる仕上がりです。
3. キャラクターボイスの追加
リメイク版では完全フルボイスが実装されました。
- キーファ役:宮野真守
- マリベル役:悠木碧
など豪華声優陣がキャラクターに命を吹き込んでいます。ボイスの追加により、イベントシーンでの臨場感や感情表現が強化され、物語への没入感が原作以上に高まっています。
ファミ通のレビューでは「やはりボイスが入ると、より感情移入しやすくなる」と評価されており、特にフォロッドのエピソードなど感動的なシーンでその効果が顕著に表れています。
4. 職業システムの進化
シリーズ随一のカスタマイズ性を誇る職業システムがさらに進化しました。
新要素「職業のかけもち」
- 2つの職業を同時に設定可能
- 両方の呪文・特技・能力値補正を使用可能
- 職業熟練度が両方に同時に加算される
- 戦略の幅が大きく広がった
「職業とくせい」の追加
- 各職業固有の必殺技的な特殊能力
- バースト発動時に使用可能
- 戦況を覆せる強力な一手
例えば「僧侶」の「神域の奇跡」はパーティ全体を完全回復&蘇生、「ゴッドハンド」の「ぶんしん」は行動を3回繰り返すなど、爽快感のあるコンボが可能になっています。
5. 充実の難易度設定
プレイスタイルに合わせた柔軟な難易度調整が可能です。
- 楽ちんプレイ:獲得経験値増加、敵の強さ低下、戦闘後HP自動回復
- バッチリ冒険:標準難易度
- いばらの道だぜ:高難易度
- 自由にせってい:各要素を個別にカスタマイズ可能
「自由にせってい」では、歯応えのあるバトルを楽しみつつ、獲得経験値だけは増やすといった細かい調整が可能。いつでも変更できるため、自分のペースで冒険を楽しめます。
6. 快適性を追求した親切設計
- 次に向かうべき場所がマップ上に「!」マークで表示
- 「冒険ガイド」で現在の目的を常に確認可能
- 石版のかけらの場所がマップに表示される
- 仲間との会話でヒントを得られる
- ルーラが屋内や過去シナリオ中でも使用可能
- 女神像がダンジョン各所に設置され回復・セーブが可能
- 呪文の効きやすさがアイコンで表示
「何をすればよいのかわからず進行が止まる」という原作の問題点が解消されています。
悪い点・気になった点
1. 一部シナリオ・コンテンツの削除
本作で最も賛否が分かれている点がシナリオの削減です。
削除・簡略化された要素:
- リートルード、クレージュ、プロビナなど一部の島が丸ごとカット
- 特定のダンジョンの規模縮小
- 物語冒頭の船が二層構造から一層に簡略化
- カジノの削除
- 移民の町の削除
- モンスターパークの削除
- 世界ランキング協会の削除
ドラクエ7は各島に濃密な物語が用意されていたため、削除対象の島に思い入れのあるプレイヤーからは残念という声が上がっています。IGN USのレビューでは「一部のシナリオカットによる世界の広がり(深み)の減少」が指摘されています。
2. 難易度の大幅な易化
古参ファンから最も批判されているのが、ゲームの難易度が大幅に下がった点です。
- 回復できる石像が至るところに配置
- HP・MP回復アイテムが頻繁に再出現
- レベルアップで全回復
- 戦闘不能の仲間も戦闘終了後にHP1で自動復活
- 全滅時のペナルティが所持金半減から1000G固定に軽減
IGN USのレビューでは「失敗しようがないと言っても過言ではない手厚い誘導」と指摘され、「リソース管理を常に意識する必要がなくなった」「試行錯誤を通じて学ぶ楽しみが後退している」と批判されています。
3. 発見の喜びの減少
親切設計の副作用として、探索・発見の楽しみが薄れたという意見があります。
- 石版のかけらの位置がマップで即座に把握できる
- クエストが「チェックリストを消化する作業」に近い
- 呪文の効果を試す必要がなくなった(アイコン表示で判明)
- 迷うことがほとんどない
「ドラゴンクエスト」を起動するときに期待する「向かい風に遭遇し、試練を乗り越える体験」が薄れているという指摘があります。
4. 3DS版からの一部機能削除
3DS版に存在した職業ごとの衣装変化が削除されています。キャラクターの外見カスタマイズを楽しんでいたプレイヤーには残念な変更点です。
こんな人におすすめ
購入をおすすめする人
- 原作を途中で挫折した人(→テンポ改善で最後まで遊びやすい)
- ドラクエ7を初めてプレイする人(→親切設計で迷わない)
- 物語重視でRPGを楽しみたい人(→ボイス追加で没入感UP)
- 職業育成やキャラビルドが好きな人(→かけもちシステムが楽しい)
- 昔ながらのコマンドRPGをテンポ良く遊びたい人
慎重に検討した方がいい人
- 原作の全要素を期待している古参ファン
- 高難易度・骨太なRPGを求める人
- 探索や謎解きの苦労を楽しみたい人
- カジノや移民の町などのやり込み要素を期待している人
まとめ
『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、「現代で遊ぶドラクエ7の最適解」と言える作品です。
原作の持つ膨大なボリュームと重厚な物語を活かしつつ、テンポ・難易度・快適性を現代向けに最適化。「長すぎて途中で挫折しがちだったドラクエ7」を最後まで遊びやすく再構築しています。
一方で、一部シナリオやコンテンツの削除、難易度の易化は、原作ファンにとっては代償を伴う変更でもあります。本作は「初心者に優しいドラゴンクエスト」として新規プレイヤー向けに再構築された作品という側面が強いです。
総合評価:★★★★☆(4.2/5)
原作未プレイの方や、かつて途中で断念した方にとっては、まさに「もう一度挑戦するための最適解」。一方、原作を愛する古参ファンは、新旧の違いを受け入れる覚悟が必要かもしれません。
それでもなお、断片から紡がれる壮大なストーリー、個性豊かなキャラクターたち、奥深い職業システムは健在。『ドラゴンクエストVII』という作品が持つ根本的な魅力は、しっかりと受け継がれています。
クリア時間目安:約45〜50時間(メインストーリー)
やり込み込み:70時間以上
対応機種:Nintendo Switch 2 / Nintendo Switch / PlayStation 5 / Xbox Series X|S / PC(Steam / Microsoft Store)
発売日:2026年2月5日(Steam版は2月6日)
価格:8,778円(税込)
© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX


