映画の面白さは「監督」で決まる
どうも、なす(@nasu66com)です。
突然ですが、みなさんは映画を見るときにどうやって作品を選んでますか?
- とりあえず話題になっている作品をみる
- 出演している役者で選ぶ
- レビューの高い作品を選ぶ
などなど、様々な方法が挙げられると思います。
僕は月に10本程度の映画を観ていますが、映画を選ぶ際に1つだけ絶対にチェックする事項があります。
それは、「誰が監督した映画なのか?」ということです。
映画の面白さは監督で決まります。映画にあまり興味のない方は実感が湧かないかもしれませんが、これは疑いようのない事実です。
まさに天才。クリストファー・ノーランの世界。
数多くいる映画監督の中で「絶対にハズレない監督」として僕が紹介したいのは、クリストファー・ノーラン監督です。
(左がクリストファー・ノーラン監督。右はレオナルド・ディカプリオ。)
クリストファー・ノーラン監督は1970年7月30日生まれのイギリス出身の映画監督で、これまでに10本の長編映画を監督しています。
監督の作品は、シリアスな作風・重厚感のある映像・予想もつかない展開が特徴的で、フィルムや音響などにも徹底的にこだわり尽くした傑作ばかりを世に送り出し、世間でも高い評価を得ています。
今回はそんなクリストファー・ノーランが監督した長編映画を全作品をレビューして紹介したいと思います。
目次
1. フォロウィング (1998年)
創作のヒントを得るために、通りすがりの人々を尾行することが日課となっている作家志望の男が主人公の物語です。
ある日、いつものように通りすがりの男性の跡を付けていると、尾行していることがその相手にバレてしまいます。ただ、その相手にも人には言えない日課があり…。
クリストファー・ノーラン監督のデビュー作です。全編モノクロの低予算映画ですが、中身は一級品。
時間軸を見事に操る手法は処女作から健在です。まさに監督の原点といえる内容になっています。
2. メメント (2000年)
ある日、家に侵入した何者かによって妻が殺害される光景を目撃してしまう男性が主人公の物語です。
彼はそのショックで、10分間しか記憶を保持できない体質となってしまいます。そのため、体に刻んだタトゥーの文字やポラロイドカメラで撮影した写真をもとに犯人の手掛かりを追うことにするのですが…。
この映画の特徴は「結末から巻き戻っていくストーリー」*1です。前作フォロウィングでも特徴的だった、時間軸を見事に扱った展開になっています。
果たして映画冒頭の「結末」に至った理由は何なのか?ノーラン監督ならではのギミックに唸る傑作です。
※完全に余談ですが、ジョジョ6部に登場する看守ミューミューのスタンド「ジェイル・ハウス・ロック」は、この映画をモチーフにしているそうです。
ジョジョの奇妙な冒険 第6部 11巻 (ジャンプコミックスDIGITAL)
3. インソムニア (2002年)
太陽が沈まない白夜の町で発生した少女の殺人事件を追う刑事の物語です。
ある日、アラスカの田舎町で少女の変死体が発見されます。翌日、現場の応援として赴任した刑事のウィルとハップは、これまでの経験を駆使することで犯人をおびき出す方法を編み出し、実行します。するとウィルの思惑通りに犯人が姿を現わすのですが…。
24時間太陽の沈まない白夜の現象を、悩める刑事の姿に絡めた独創的な演出が特徴の作品です。鑑賞中はとても不思議な感覚になりました。
またノーラン監督ならではの先が読めない展開や、アル・パチーノの演技も圧巻です。
ちなみにタイトルの「インソムニア」は劇中でも重要なテーマとなっている「不眠症」を意味する言葉です。
4. プレステージ (2006年)
二人の天才マジシャンによる激しい争いを描いた物語です。
マジシャンのロバートとアルフレッドは、マジシャン見習いの時代から互いを認め合い、マジックの腕を競い合ってきた仲でした。しかしある時、ロバートの妻が脱出マジックに失敗して亡くなったことが原因で二人は敵対するようになり…。
ノーラン監督が仕掛ける驚愕のラストは必見です。皆さんも映画に隠されたトリックを見破ってみてください。ロバートとアルフレッド、果たして最後に勝利するのはどちらのマジシャンなのでしょうか?
余談ですが、公開当時は「イリュージョンVS」というB級映画のような邦題でした。(見出し画像参照)
5. ダークナイト トリロジー (2005年〜2012年)
クリストファー・ノーラン監督が人間性の描写に重点を置いて作成した、DCコミックスのスーパーヒーロー「バットマン」の3部作です。
- バットマン ビギンズ (2005年)
- ダークナイト (2008年)
- ダークナイト ライジング (2012年)
この3部作の中でも第2作目「ダークナイト」は映画史に残る超傑作で、畳み掛けるようなアクションシーンや圧倒的なキャストの演技力で観客を魅了する作品です。
その中でも、撮影後に亡くなったヒース・レジャーによる「ジョーカー」の怪演は圧巻。まさに最強(最狂)の敵を演じきった姿に誰もが息を呑むでしょう。
1人でも多くの方に見てほしい「バットマン」史上最高傑作です。
6. インセプション (2010年)
他人の夢の中に潜入して、現実になる前のアイデアを盗み出す特殊な技術を持つ男が主人公の物語です。
ある日、彼の元に「ある人物にアイデアを植え付けて欲しい」という、実行不可能と思われる仕事の依頼が舞い込み…。
クリストファー・ノーラン監督のオリジナル脚本による斬新なストーリーとこれまでに見たことのない映像に引き込まれる作品です。「頭の中の夢」を舞台にしているため、内容がやや難解な箇所もありますが、頭をフルに回転させて楽しんで欲しいと思います。
夢の中で夢を見せることを利用して、どんどんターゲットの意識の奥底に侵入していく主人公の一味ですが、果たしてミッションは成功するのでしょうか?
7. インターステラー (2014年)
人類が居住可能な新たな惑星を探すために、宇宙の調査隊のメンバーとなった男の物語です。
近未来の地球では、食糧難と環境変化によって人類滅亡の時が迫っていました。そこで人類は、居住可能な新たな惑星を求めて宇宙の彼方に調査隊を送り込むことにします。
そのミッションには、2人の子供を持つ元宇宙飛行士の男が抜擢されるのですが…。
相対性理論や量子力学に基づいて忠実に再現された宇宙の描写は必見です。また、ノーラン監督によって描かれる親子の愛に涙しました。
宇宙の神秘と人間の可能性について、これまでにない解釈をもたらすSF映画史に残る超傑作です。必見。
8. ダンケルク (2017年)
ダンケルクの海岸に追い詰められた何十万人もの英仏連合軍に敵の軍勢が迫りつつある状況の下、物語は陸・海・空を舞台に展開されます。
上空ではイギリス空軍(RAF)のスピットファイアが敵機を迎え撃ち、地上の無防備な兵士たちを守るために空中戦を繰り広げ、海上では軍人ばかりか民間人も小型船に乗り込み、一人でも多くの味方の命を救うため、時間との戦いの中で危険をも顧みず、決死の救出作戦を決行する・・・。
映画のテーマとなっている「ダンケルクの戦い」は、第二次世界大戦中の1940年5月から6月にドイツ軍のフランス侵攻によって起こった戦闘です。
ドイツ軍によってフランスのダンケルクに包囲された連合軍を860隻の船舶を動員してイギリス本土へ撤退させ、30万人以上の兵士の命を救った史上最大の救出作戦と言われています。(参考:Wikipedia)
この映画はノーラン監督初の史実をテーマとした作品になります。彼の手によって描かれる戦争、必見です。
クリストファー・ノーランの作品まとめ
以上、クリストファー・ノーラン監督の全作品レビューでした。どれも超おすすめの傑作なので、一度彼の作品を観れば虜になることは間違いありません。
また記事中で紹介した「フォロウィング」や「インソムニア」などの旧作は、NetflixやAmazonビデオなどの動画配信サイトで発見することができませんでした。
そのため、視聴にはTSUTAYA DISCASの利用が便利です。30日間の無料トライアル中に見てしまえば、無料でレンタルできます。
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おわり!